「なんでこんなにも辛いんだろうか…もう先のことを考える気力もない。」
毎日ロボットのような「作り笑いで過ごす職場。」
寝るためだけに存在する「誰もいない自宅。」
楽しいことなんてひとつもない。
「小さい頃はこんな大人になるなんて想像していなかったな…」
日課になった終電に乗り込みながら、ため息をついた。
大人になるってこんなに“つまらなかった”のかな。
と、自問自答。
————
返事がない。
ただの しかばねのようだ。
————
どこかで聞いたセリフを思い浮かべながら、一人コンビニ弁当を胃袋に詰め込む。
時計の針は午前2時。
目覚ましを5時にセットして、死んだようにベッドに倒れこんだ。
・・・・・・
・・・・・・・・・ズキッ・・・・
ガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!!!!
ありえない激痛で目が覚めた。
社会の荒波でもまれまくった私は、通称”自殺頭痛“と呼ばれる「群発性頭痛」にかかった。
つまらない毎日に加え、耐えがたい激痛。
追い打ちをかけるように”ある事件”をきっかけに財産の9割以上を失う。
27歳。夏。
この世に希望は何もなかった。ある衝撃的な出会いをするまでは…
人生の初の「今を生きている!」という実感
自己紹介ということで、今の私自身の価値観を作った大きな経験から話していこうと思う。
私は中学卒業と同時に”オーストラリア“に留学した。
きっかけは映画ハムナプトラ。
エジプトにお宝を探しに行ってミイラと死闘を繰り広げるアクション映画だ。
冒険家に俺はなる!
そう言い残し、一人故郷から飛び立った。
見知らぬ土地。
見知らぬ人々。
聞きなれない言語。
取り巻く環境全てが”冒険“に満ち溢れていた。
初めてのホームステイ。
温かく迎えてくれた第2の家族の第一印象はこれだ。
「でけえな…!!」
当時の私の身長は150cm。
その家族は、母親が180cm、14歳の息子と娘はともに200cm越え。
今ならリヴァイ兵長の気持ちがわかる。
(リヴァイ兵長は160cmだったかな?)
外国人みんなでけぇ…と。
不安と不安と不安で、翌日の初登校を憂いながら眠ったのを今でも覚えている。
初登校日。私はある衝撃的な出会いをした。
初めて通された職員室。
当たり前だが、全員外国人。
そこで私は、同時期に入学した3人の日本人と顔を合わせた。
一人は無愛想で目つきがわるい男子。一人はどことなくイケメン臭をかもし出す男子。一人はスタイルが良いモテそうな女子。
「あー、まぁ、普通に仲良くできそうだな。」
安心したのもつかの間。
「お前なんて名前や?」
ぶしつけに後ろから言葉を浴びせられる。
「誰だか知らないが、態度がデカいな…」と振り向いて衝撃を受けた。
恵まれた体躯、銀縁のグラサン、上下白のベロア調のジャージ、きついドルガバの香水の匂い。
BIRTHJAPA
あれ?ここ地元???
見知らぬ土地に来たはずなのに、見慣れた人種が…
「ドヤンキーか!おい(笑) まずお前が名乗れよ(笑)」
と、喧嘩勃発。
はい。初登校で先生方に目を付けられました。
海外の高校は、何か問題を起こすと「ディテンション」と呼ばれる居残り勉強をさせられる。
もちろん、私たちは常連。
ギャングキング
こんな感じのやり取りの末、授業中に頭突きをしあう日々。
阿保の極みです。
そんな時いつも呆れた顔で見てくるのが不愛想で目つきの悪い少年。
“お前ら〇〇じまえよ“
見た目通りの毒舌をかます少年へ怒りの矛先を変える。
仲良く「ディテンション」(笑)。
(ちなみに、この2人とは今でも連絡を取り合っているぐらい仲が良くなった)
ただ、そんな私。
高校生活はものすごく勉強している。
単位を一定数落とすと強制送還されることもあるが、一番は勉強の楽しさに目覚めたからだ。
“勉強はやればやるほど、人生が楽しくなる”
まさにこれ。
マーケティングやディベートの勉強も高校で実施。
勉強でわからないことは現地の友人に助けてもらいながら毎日を過ごす。
気が付いたら常にE判定だった私は、D,C,Bと評価が上がり、ついにはAをとることもできたのだ。
(これには先生方もびっくりしていた)
数あるディベートの授業をこなすうちに、コミュニケーション術も取得。
多様なバックグラウンドを持つ友人たちと討論するから当たり前のことではあるが、十人十色の本当の意味を理解できたのが大きい。
(SNSに湧く暴言厨房は、「人それぞれの考えがある!」の意味をはき違えて使っていると私は感じる。)
学校の勉強だけではなく、”お金を稼ぐ術“も高校時代に学んだ。
日本と違い、当時のオーストラリアはカメラ付きの携帯電話は高級品。
現地の人はほぼ買わない。
需要があるのは、”写メ”が当たり前のカメラ付携帯に慣れ親しんだ日本人だけ。
友人が持っている携帯の転売を行い、手数料をもらう。
そんなことをしていた。
(もちろん営業トークは私。)
さらに、週末にカジノに入り浸り”勝率80%越えの手法”を言語化し、友人たちと稼いだ。
というかドヤンキーと毒舌男と稼いだ。
あれ??
何の話だっけ。
そうそう、私の価値観の話。
勉強をして知識をつける。
知識を持つと、様々な人とコミュニケーションが取れる。
そうして培った知識と仲間たちで、毎日を豊かに過ごすために行動する。
それが心底楽しい!
学生のうちに身につけたこの価値観は、大人になった今でも”最強だ!”といいきれる。
社会人になって残機ゼロ
何か物造りをしたい。
なるべく室内で仕事がしたい。
この2つを叶えてくれるのが”システムエンジニア“だった。
大学生ではFXにはまっていたので証券会社も良いなと思ったが、やめた。
“何か形になるものを世の中に残したい“
そう思ったからだ。
私の専攻は完全な文系。
ちょうど就職氷河期の時代に、大学で学んだ分野とは真逆の会社に就職するのは大変だった。
そもそもSPI(就職試験みたいなもん)が受からなかったからだ(笑)
死ぬほどだらけてきた大学時代を呪った。
高校生活とは裏腹に、毎日夜起きてPCゲーム。
友だちとカラオケ。
大学卒業最後の年まで「フル単位」残っていたのは私ぐらいだろう。
(今でも大学の友達に「え?オズはストレートで卒業できたっけ?」と疑われている)
やっとこ入社できたわけだが、入社後すぐに打ちのめされる。
新人が受ける会社の研修に全くついていけない日々。
同期の優秀さに、焦りを感じていた。
「あぁ、、自分には合わないかなぁ。やめようかな」
同期の輝く顔を見て何度もそう思った。
学歴も自分より上、会社員の能力も自分より上。
「みんなスタートラインは同じだ!」と思って入社した自分が恥ずかしい。
それでも毎日はやってくる。
やめようと思ってもお金がない。
次の就活も面倒だ。
じゃぁ、どうするか。
めちゃくちゃ勉強した。
毎日誰よりも早く出社して仕事。
お昼ご飯もとらずに仕事。
土日は仕事の勉強。
そんな生活を10年近く行っていたら、いつのまにか誰よりも早く出世してた。
同僚のみならず、先輩社員ですら追い越して…
私がやったことはただ一つ「勉強」しただけ。
やはり知識を手に入れ、経験を積み重ねることでだれよりも成長する。
高校時代の価値観を思い出したのだ。
ただ、出世は良いことばかりではない。
増える残業。
重くのしかかる責任。
上司と部下と顧客に板挟みにあう重圧。
毎日朝6時に家を出て23時に帰宅。
勉強する時間も、遊ぶ時間もとれない日々が当たり前になっていた。
そんな中、当時7年付き合っていた女性に縁を切られた。
理由は単純「彼女に好きな男ができたから」だ。
当時、借金があった彼女は毎日夜遅くまで働いていた。
そんな中、病気も患ってしまったのだ。
私は病気を治してあげることはできない。
ただ、お金は渡せるから仕事を休んで療養してほしい。
そんな思いから、お金を渡すことしかできず、また、自分もそれに満足していた。
徐々に会いに来なくなった彼女。
一人で家にいることも慣れてきた。
ふと寂しさから、初めてインスタグラムをやってみた。
学生時代の友人とつながり、楽しそうな投稿を眺めていた。
ふと、「知り合いかも」の機能に目をやると彼女がいた。
「あ、やってるんだー」
何気なく投稿を見る。
見知らぬ男性と旅行している投稿。
一緒に住んでいる?とにおわせるような投稿。
目の前が真っ暗になるということを初めて経験した。
しかし私もとっくに勘づいていたのだろう。
思ったより、すんなり事態を受け入れることができた。
彼女に振り込んだ金額を冷静に計算している自分に少し怖くなる。
久々に通帳を見て衝撃を受けた。
「残金20万」
え・・・??
ちゃんと計算したら300万ぐらい振り込んでいた。
さすがに笑った。
まぁ、働けばお金はたまるか。
仕事
仕事…
仕事……
仕事が私の原動力と言わんばかりに働いた。
そんなある日。
体が悲鳴を上げていたのだろう。
30歳になったタイミングでぶっ倒れた。
群発性頭痛
急性胃腸炎
帯状疱疹
自律神経失調症
すべて一度に来た。
初めて会社を休んだ時、最初に思ったことが「あぁ、仕事任せて申し訳ない」。だ。
まさにブラック。
このとき「出世は幸せの道じゃない!健康的な生活と余裕のある心が幸せの道だ!」と決意したのは言うまでもない。
人間に戻った瞬間
健康的な生活と余裕のある心が幸せの道だ!と決意してからの私の行動は早かった。
まず遊んだ。
学生時代の友達と数億年ぶりに連絡を取り合い毎週のように遊んだ。
次に自分のためにお金を使った。
欲しいものはすべて買う。
ゲーミングPCやハーレーダビッドソンを衝動買いしたりもした。
お金を思いっきり使うことでストレスを発散していたのだ。
お金を使うことになれてくると「もっと稼ぎたい!」という欲が出てくる。
稼げば稼ぐほど自由にお金が使えて楽しいからだ。
そんな中、あるマッチングアプリで出会った女性に「こんな稼ぎ方があるよ」と勧められる。
いわゆるギャンブルで裏技的に稼ぐ方法だ。
その人はこう言う。
「私はこれで毎月数百万稼いでいる。」
「師匠がいてその人に教えてもらっている。」
「スマホだけで稼げる。」
今思うとアホみたいに怪しい(笑)
ただ、当時の私は金銭感覚がバグっていた。
(300万失って、給料全て使って豪遊していたので…)
頭では怪しいとわかっていても好奇心に負けた。
100万円を支払って稼ぐ裏技を入手。
結果、、、確かに稼げる…
5万円からスタートし、30万円まで難なく増やせた…
初めて手を出した情報商材。
運よく勝ててしまったのだ。
味をしめた私は、ネットで調べて他の裏技も10万ぐらい使って買ってみた。
全く稼げん…
全く稼げない=単純な損
ここでようやく人間らしさを取り戻す。
「やばい。お金をこんなことに使ってる場合じゃない」と。
形にも残らない。
リターンすらない。
そんなお金の損を初めて経験し、考えをシフトした。
「損しない投資法は無いのか?」と。
次に手を出したのがEA開発。
いわゆる「スキルを手に入れて、スキルを売る」という方向にシフトチェンジした。
これであれば、やればやるだけ自分の収益になる。
損はしない。
完全なリターンだけ。
人生そう上手くはいかない。
「最大の敵は自分」とはよく言ったもの。
人って本当に行動しない(笑)
例外なく自分も行動しなかった。
30万円払って教材を買って、読んで満足。
いやぁ、本当に人間らしいでございます。
もう、ザ・人間。
一人で暮らす分には困らないお金。
仕事もある。
そりゃ誰だって本気で動きませんよ。
「稼ぎたい!」というモチベーションなんて一瞬で消え去るのだから。
でもそれが「普通」。
小さな成功体験
そんな人間らしい生活をしているときに新しい出会いがあった。
将来を語り合えるパートナーだ。
彼女は私より忙しい職場で若い頃から働いていた。
月に1回程度しか合わない休み。
本当にたまにだけ旅行に行ける程度だ。
たまにの旅行ぐらい本気で贅沢したい。
そんな思いで旅行を計画していた。
彼女は一言こういった。
「この宿一緒に行けたら最高だね!でも、あれ?高すぎ(笑)!残念><」
どこにでもある普通の一言。
何気ない一言。
しかし、その一言が私を大きく変えた。
「よし!迷わず行けるぐらい稼ごう!」と。
で、「良い宿に泊まろう!リフレッシュしたらあとで稼げばいい!(笑)」と一泊7万円の宿を即予約。
(私の中では食事なしで一泊2万の宿でも高い方だ)
ただ単に「稼ぎたい!」という欲ではモチベーションは続かない。
「〇〇のために稼ぎたい!具体的には〇〇円!」まで欲望を具体化させると続く。
私の場合、
・たまの休みの旅行。好きな旅館で贅沢をしたい!
・それには月5万だけあればいい!
・けどそのために時間を大量に犠牲にはしない!
これをモチベーションとした。
ぶっ倒れた経験から、根詰めて働くのは精神的にも肉体的にもNG。
けど、本業以外の収益が無いと、将来のことも考えると不安。
なら、無理せず月5万ぐらいを目指すのがちょうどいい。
そう考えたのだ。
そう考えてからの行動は早い(笑)
速攻で、眠っていたEA開発の教材を引っ張り出す。
まず1週間ほどかけて勉強しなおす。
で、とりあえず作ってみる。
で、とりあえず出品してみる。
売れない(笑)
私は考えた。
売れないのは、有名じゃないからじゃね?と。
次の行動も早かった。
有名になるためにFXに関わる別の商品を出す。
1000円だが速攻売れた。
まさに小さな成功。
もう一つ別の商品を出す。
また売れた。
見よう見まねでTwitterもやってみた。
また売れた。
小さな成功を積み上げた結果、気が付いたら10万を1か月で稼いでいた。
しかも本業の1か月の稼働時間の1/10以下の稼働時間でだ!
マジか。。。
ノーリスク本当に稼げたな。。。
「損しない投資法は無いのか?」
ふと、過去の言葉を思い出す。
あったわ損しない投資法。
小さな成功を積み重ねた私は確信した。
損しない投資=自分の「脳みそ」と「行動」に投資
これ一択だ。
巷では知識投資しろ!行動しろ!
と言われている。
いやいや待てよと。
私ならこう言う。
「知識と行動に投資しろ!」と。
もちろんそこに、幸せな未来を描いたうえでだ。
じゃないとそもそも続かない。
だって、人間だもの。
なぜこのアカウントをはじめたのか
ぶっちゃけ「世の中を良くしたい!」といったような大義名分は無い。
「全員を幸せにしたい!」とか、「みんなが稼げる世の中になってほしい!」とか全く思わない。
というか興味がない(笑)
しかし、「こういう世界もあるんだ」「自分でもできるかな」と興味を持ってもらいたいと思っている。
興味を持って私に話しかけてもらえると、私もノリノリで話す。
(自分の興味があることを聞かれると誰でも嬉しいよね?)
そんなことをまず身近な弟から始めた。
最近ではSNSを通じて様々な方と話すようになった。
正直楽しい。
そんな仲間を増やして一緒に成長出来たらめちゃくちゃ楽しくないか?
そんなことを、ふと考える。
勉強をして知識をつける。
知識を持つと、様々な人とコミュニケーションが取れる。
そうして培った知識と仲間たちで、毎日を豊かに過ごすために行動する。
それが心底楽しい!
同じ目的を持った仲間が増えれば、本当に人生が豊かになると信じている。
あまり人に興味を持ってこなかった私でも思うのだから間違いない(笑)
そんなこと実現したいがために、Twitterで「オズ」のアカウントを再始動させた。
さいごに
みなさんにはまず、雇われではなく、自分の力で稼ぐ!ということを経験してほしい。
一度達成すると、単純に楽しいし嬉しい。
自分もハッピー、サービス提供した相手もハッピー。
そして、自分の周りもハッピーになれる。
そんな可能性を秘めていると思う。
私自身、かなりたくさんの失敗をしてきた。
本当に色んな失敗だ。
なんか偉そうに講釈たれてるわぁ..とか思われることもあるかもしれない。
けどそれは、たくさんの失敗を糧に、たくさんの経験をし、自分で考えてきた最適解を伝えたいと思っているから。
正しい知識と、それに見合う行動力を身につけると物事がうまくいく。
物事がうまくいくと心の余裕ができる。
つまり人生良くなる一方なのだ。
手の届く範囲で、そのお手伝いをさせて頂きたい。